まあいいや、どうだって

2010.07.22

標題は、中学校の国語の教科書に載っていた言葉です。
安岡章太郎の「サーカスの馬」という小説の一節です。

主人公の少年は、成績は最低、運動もだめ、特技もない、性格も悪い、そのうえ怠け者。
口癖は「まあいいや、どうだって」。
そんな少年がサーカスにいたよぼよぼのやせっぽちの馬をみて、
自分と同類のような共感を寄せるが、じつはその馬が
サーカスの花形であった。という話です。

私の中学時代は、世の中は、シラケ世代と呼ばれ、
三無主義(無気力、無関心、無責任)、四無主義(無感動)の時代でした。
「まあいいや、どうだって」は当時の自分そのものの言葉でした。

この小説に出会って以来、私は、「まあいいや、どうだって」と言わなくなりました。
「まあいいや、どうだって」と言いたくなる局面はたくさんありますが、
このフレーズを言う前に、「もう少しできることやっておこう」
「やらなくていけない事をやっておこう」という人間になりました。

今年50才になりましたが、いまだに忘れられない中学の教科書の言葉です。