社長日記

会社の業績はみんなで上げるものです。
決して1人の営業マンや1人のサービスを行なう人間の成果ではありません。

会社の評判が良くなる理由は、
事務所の事務の方が笑顔で挨拶してくれたり、電話を早く取ったり、
現場の方が丁寧な対応してくれたり、営業の方が良い提案をしたり、
協力会社の方が素早い対応してくれたり・・・
とあれもこれもが良くなってはじめて「良い」と言われるのであります。

以前書いた、1+1+1+1+・・+1=∞であって
1+1+1+・・+0=0なのであります。

これは、お客様の現場でも同じです。
例えば、病院では、当社の社員が清掃、警備、設備、看護助手、栄養科、電話交換、カルテ・・・といろいろな分野でお仕事を頂戴しています。

私は、お医者様も「1」なら、設備員だって「1」だし、電話交換手だって「1」だと思っています。
手術の時、停電になった大変な事になります。
救急車の電話を取り損ねても一大事です。
給料の多寡で責任や価値が決まるのではありません。
全員で患者様の安全や快適を作り上げ、
全員で施設の評価を作り上げるのであります。

我々の仕事もお医者様同様、重要である。
評価は、皆で作り上げる。いつもそんなふうに思っています。

学校出てから30年近くになりますが、
テレビ局、当社(ビルメンテナンス業)と常にサービス業に身を置いています。
私にとって、仕事は「苦役」ではなく、「楽しい」ものであります。

30才ぐらいまでの修行時代は、希望する仕事や重要な仕事につけず、
休みや退社後を指折り数えるような時もありましたが、
任されだしてからは、「やりがい」を感じ、「楽しい」ものに変わりました。

常に意識しているのは、「自分のために仕事する」ですが、
その結果、「自分の成長」、「他人や世の中に役に立つ」
(そして、「会社にも役に立つ」、「友をつくる」)が理想です。

当社では、現在、当社の役員を定年になった方が
現場の責任者として働いていただける方が増えてきました。
待遇は、現場と同じですが、楽しそうに働いてくださっています。
これは、本当にうれしいのです。

彼らにとって、「仕事」は、「お金」ではなく、
自分のためであり、世の中のためであり、友だちのためなのであります。

ですから、定年後、「同じ仕事やっているのに給料半分や・・」
なんて、いう方を見かけると、
「仕事はお金のためじゃないじゃん」なんてついつい言ってしまいます。

日本人にとって「労働」は「苦役」ではないは、「文化」だと思います。

「過ちて改めざる、これを過ちと謂う」(論語)
大好きな言葉の一つです。
いつも失敗ばかりしている私にとって最高の励ましの言葉です。
2500年前に生きていた孔子が僕に言ってくれます。
「過ちを犯す事が過ちでなく直さない事が過ちだ。」

「直せばよいのです」
過ちは、隠したり、逃げたり、ごまかしたりする事が一番いけないのです。
見て見ぬふりなんて最悪です。

小沢民主党には、がっかりですが、
当社は、常に「直す」で頑張りたいものです。

2月1日の日経新聞9面「経営の視点」に
「駅前百貨店閉鎖ラッシュ」の記事が載っていました。
閉店する西武有楽町店や四条川原町阪急も売上のピークは、
90年代前半、今はその半分の売上。しかし、その減少率は、
年率にして約3%であるという事です。
年率約3%の売上減が10数年で半分になるのです。

我々の業種にとって目に見えない恐ろしい事は、
「目に見えないクレーム」です。
お客様は、気に入らない事を全てクレームとして現れるわけではありません。
クレームにならないすれすれをいつも上手?に行なう人たちがいます。

言われた事だけ、言われたように、言われた時だけする人たちです。
給料分だけきっちりと仕事し、いつも期限ギリギリ、
めんどくさい事はノロノロと行い、時間切れに持ち込む・・・
要は、きっちり「普通」の評価をもらう人たちです。

世の中において「普通」は良い評価ではありません。
むしろ、毎年3%減人間です。
ですから、「クレームがない」のは良い事ではなく、
(つらいけど)「絶賛されてはじめて評価」なのであります。

サービス業にとってありがたい人は、
・仕事が大好きな人。・人を喜ばす事が大好きな人。
・お客様や社員を落とす(評価される)事に生きがいを感じる人。です。

口コミで良い評価をいただける会社になりたいものです。

先週の金曜日にグループのスタッフ職(営業、事務等)の新年会を開催しました。
100数名のスタッフの中、84名が参加してくれました。

当グループは、パート含めて約2000名の社員がいますので、
スタッフ100名は、同業他社に比べたら少し多いかもしれません。
しかし、このスタッフが24時間365日現場フォロー、お客様フォロー
してくれ、かつそこそこのご評価を頂いているので、
この不況下でもそれほど業績が落ちずにいられるのです。
本当に「感謝」であります。

弊社は、11月の創立記念式典は現場の方に感謝する会と位置づけていますので
この1月のスタッフの慰労新年会も重要な位置づけです。

さて、この新年会、弊社は55年目の会社ですが、入社5年未満の社員が大変多いのであります。
そして、その入社年度の若い社員がすごく伸びているのであります。
これに引きずられて古い社員も頑張ってくれるのであります。
この数年、私は、生まれてはじめて、「社員が成長しているから会社が伸びる」を実感しています。
業界が伸びている、社会が伸びているからでなく、社員が成長しているから伸びる、
ってうれしい事です。

社員の成長より、少しずつ多く会社を成長させないといけないので経営者は大変です。
万が一、会社がついていけなくても見放さないでね。