身近なQC事例2

“王シフト”が生まれた「重点志向」について

昭和38年10月、広島カープは勝率「4割2分」でセリーグ最下位に低迷していました。当時の白石監督はその原因として対巨人戦の成績 「9勝19敗」にあり、さらに王選手に3割9分7厘、29打点も打たれたことにあると反省しました。

そこで、この安打数を打球の方向別に分類し、大きさの順に並べ、累積打数をパーセントでグラフ化してみました(QCでは「パレート図」といいます)。
これをみると打球の77%がライト方向に飛んでいます。つまりレフト方向はほとんど守る必要がないことがわかります。そこで彼は思案の末、王対策として有名な”王シフト”を編みだし実践しました。
これが功を奏し、翌年の対戦成績は「17勝11敗」となりました。

このように、多くの問題点や不良について、ほんとうに悪さをしている原因となっているのは2~3種位で、しかもそれが不良全体の70~80%を占めているものです。
したがって、その対策は、優先順位を決めて、それに努力を集中させれば、短期間に大きな効果をあげることができるのです。