業務用エアコン
業務用エアコンで起こりがちな水漏れなど不具合の内容について解説! 故障かな?と感じた時の対処方法とは?
業務用エアコンも他の電化製品と同じで、いずれ「不具合」は生じます。
不具合が起きてしまうと、快適な環境が維持されず、様々な影響が出てしまいます。
しかし、異常が起きてしまった場合、どのように対処すればいいかわからない、という方も多いのではないでしょうか?そこでこちらの記事では、エアコンの不具合の内容および故障かな?と感じた時の対処法について解説していきます。
この記事を読むことで、業務用エアコンで起こりがちな不具合について知ることができるでしょう。この記事が参考になれば幸いです。
故障かな?と感じたらまずはリモコンの表示を確認しよう
業務用エアコンに何か異常が起きたり、故障かな?と感じたらまずはエアコンのリモコンを確認してみましょう。
何故ならば、リモコンにエラーコードが表示され、不具合の内容がわかるからです。
メーカーによって様々ですが、例えばエアコンに不具合が生じるとリモコンに「A7」と表示され、風向きを調整する羽根が動いていません、というように故障の内容がわかるようになっています。
エラーコードをもとにエアコンの説明書を参照すればその故障の原因についてもわかるので早急に対応が必要かどうかを判断できます。
このように、もしかしたら故障かな?と感じた場合はまずリモコンの表示を見るようにしましょう。
業務用エアコンで起こりがちな不具合とは
業務用エアコンは24時間稼働していることを想定している為、一般の家庭エアコンと比較すると耐久性は高いでしょう。それでも使用し続けることによって不具合が生じることがあります。ここでは起こりがちな業務用エアコンの不具合例について紹介していきます。
エアコンから異音がする
エアコンを使用し続けると、「カタカタ」「キュルキュル」という音が鳴ることがあります。
このような異音が発生してもリモコンにはエラーコードが表示されない場合もあり、そうなると何が原因かわからない時があります。
異音のほとんどは内部にあるモーターおよび付随する部品が原因です。
稼働を続けていくうちにモーターが摩耗したり、地震などで微妙に部品の位置がずれて部品同士のこすれる音が聞こえるようになります。
異音は温度調整には影響がないので早急に修理をする、ということにはなりませんが、音が気になる場合もあるでしょう。
対処として、まずは汚れが原因で音が発生することもあるのでエアダスタースプレーや雑巾などで内部の汚れを取り除くことをやってみてもいいでしょう。
たまたま吸ってしまった紙のテープが音を出していた、ということもあります。
また、異音が聞こえる部品を確認できるのであれば、手で動かして調節することで異音がなくなる場合があります。このときは必ず作業手袋を着用しましょう。
それでも改善しない場合は業者に相談してメンテナンスを依頼してみましょう。
モーターの摩耗ぐあいによっては交換をお勧めされることもあります。
このように、エアコンの異音が聞こえ始めたら、一度自分で内部を確認し、必要に応じて業者に相談してみましょう。
冷房・暖房が効かない
エアコンの不具合で最も困るケースは冷房・暖房が効かないことではないでしょうか。
まずはリモコンにエラーコードが表示されていないか確認してみましょう。
リモコンにエラーコードが表示されている場合
冷媒ガスは熱交換に必要なガスであるため、このガスが抜けてしまうとエアコンの空気を冷やしたり温めたりできなくなってしまいます。このような場合はエラーコードが表示されているはずです。冷媒ガスが抜けているようだったら業者に連絡をして対処をしてもらう必要があります。
室外機の冷媒ガスが抜けているというケースもあります。
リモコンにエラーコードが表示されていない場合
運転モード
エラーコードの表示がない場合は、実は送風だったり、ドライの設定になっているかもしれません。風量が「弱」になっていた、というのもあります。まずは焦らずにそこを確認しましょう。
フィルターの汚れ
エアコンのフィルターの汚れが原因で効きにくい、というのもよくあるでしょう。
フィルターが汚れているとその分、温度調整のための風が出にくくなります。自分でできる範囲でフィルターを綺麗にしてみましょう。
マルチエアコン
マルチエアコンが原因だった、というのもよくあります。
マルチエアコンというのは一台の室外機で複数以上の室内機と接続しています。
つまり、一台しか室外機がないため、ある部屋が冷房になっていると、同じ室外機と接続している部屋のエアコンも冷たい空気しか送ることができません。
季節の変わり目でよく起きることですが、使用されていない部屋が冷房に設定されたままだった為、他の部屋では暖房ではなく送風になってしまうということがあります。
このようなケースはエラーコードが出ないためなかなか気づくことができないのです。
業務用エアコンはマルチエアコンの方が費用が安く済むため、多くの事業所で導入されています。
しかし上記のようなケースや一台の室外機が故障した場合、対応する複数の室内機も動かなくなってしまうというデメリットもあります。
エラーコードが表示されず、エアコンの効きが悪いと感じたら他の部屋のエアコンの設定はどうなっているか確認してみると良いでしょう。
このエラーが出たら業者に修理依頼をしよう
エアコンの故障時は、どうしても業者に修理依頼しなければならないケースもあります。特に多いのが精密部品の故障ですが、そうでない場合もあります。
修理に必要な部品調達に時間がかかるため、早めに依頼をした方が良いと言えます。
また、年数が古いエアコンの場合は部品の生産停止の為、代替品を用意するなど割高な修理費になってしまうこともあります。
ここからはこのエラーが出たら業者に修理依頼をしよう、というケースを紹介いたします。
エアコンから水漏れがする
エアコンの水漏れはドレンパンにたまった水が溢れることで起きます。
ドレンパンとはエアコンの内部で発生した結露水を貯める受け皿のことです。
通常はドレンパンにたまった水はホースをつたって外に排出されます。しかし、何かしらの原因でドレンパンから水が溢れるようになり、水漏れが発生してしまいます。
ドレンパンから水が溢れる主な原因は空気のちりやほこりといった汚れです。
エアコンは常に空気を循環させているため、必然的に空気のちりやほこりがドレンパンに蓄積されていきます。
その蓄積された汚れによってドレンパンが底上げされてしまい、貯める量が少なくなっていき、すぐ水が溢れるようになってしまいます。
水漏れが発生してしまったら、まずはリモコンのエラーコードを確認しましょう。
多くの場合は「ドレンパンの水位異常」と表示されます。何だか物々しい感じですが、解説したようにドレンパンに蓄積された汚れがたまっているのが理由です。
ドレンパンにたまった水を取り除き、内部を掃除することで水漏れの対処ができまるのですが、ドレンパンは外せる機種が限られており、また外せたとしても保証外になってしまったり、結局直せなかったりすることもあるようです。
そのため、「ドレンパンの水位異常」の場合は業者にメンテナンスの依頼をした方が良いと言えます。
電磁弁による不具合
エアコンの効きが悪くなったと感じた時に電磁弁の不具合というエラーコードが表示されることがあります。
電磁弁は空気を温めたり冷やしたりする重要な部品です。先述したように精密な部品でもあるため、調達するのに時間がかかることがあります。電磁弁の不具合のエラーコードが出たら、早急に依頼するといいでしょう。
室外機のコンプレッサーによる不具合
エラーコードで室外機のコンプレッサー異常と出たら、業者に依頼した方が良いでしょう。コンプレッサーは室外機の心臓とも言えるほど、重要な部品です。
主な症状としては、室外機の異音やエアコンが効かなくなる、もしくはエアコンがまったく動かないといったケースもあります。
故障の原因は主に経年劣化で寿命は約10年ほどと言われています。ただ、定期的にクリーニングやメンテナンスを行えばその寿命も伸びると言われています。
コンプレッサー異常の対処には専門的な知識が必要となるため、いち早く解決するためにも、業者に相談すると良いでしょう。
まとめ
エアコンの不具合や故障かな?と思った時の対処法についてご紹介しました。
故障かな?と感じたら、まずはリモコンの表示を見てエラーコードを確認し、説明書を参照しましょう。
そうすることで、対処方法がわかります。
使用し続けることによって、部品交換をしなければいけないケースも出てきます。
エラーコードが出やすくなったら新規のエアコン購入を検討しても良いかもしれません。
ご自身での対応に不安のある場合や、専門家に修理を依頼したい場合は、ぜひ下記リンク先からコニックスまでご相談ください。