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業務用エアコン

業務用エアコン使用の際の正しい換気の方法や効果について解説!換気機能を持つ機種も

新型コロナウイルスが社会問題となり、空気の質について関心が高まってきています。
そこで欠かせないキーワードが「換気」です。「新型コロナウイルスが流行ってからなんとなく換気をしている」、「今まで深く換気について考えたことがない」という方は多いのではないでしょうか。

このコラムでは、換気とはなにか、業務用エアコンと換気の関係について解説いたします。
改めて換気の重要性を認識して、ご自身の職場環境について考えてみましょう。

換気とは

私たちは食べ物や飲み物に気を使いますが、空気に関してはそれほど意識する機会がありません。改めて換気とはなにか考えてみましょう。

換気とは、室内の空気を新鮮な空気と入れ替えることを指します。
換気の方法は、「窓を開ける」「換気扇を使う」といった一般的な方法以外に、給排気システムといった大規模な設備を使用する方法もあります。
生活をしていく上で、空気は必ず汚れていくことからその問題を解消するために換気を行う必要があります

私たちの身体は空気でできている

私たちの身体は様々な物質で成り立っていて、その割合は空気が1番多く占めています。
私たちが1日に取り入れる空気は約18kg、500mlペットボトルで換算すると約3万本になると言われています。
私たちは室内にいることが多く、取り込む空気は室内の空気が半分以上を占めています。

このことから、室内の空気は私たちの身体と密接に繋がっていることがわかります。

換気のチェックポイント

以下は換気のチェックポイントです。ご自身の作業場で正しい換気ができているかチェックしてみましょう。

  1. 部屋や廊下に匂いが溜まりやすく感じる
  2. しばらくぶりに戻ると熱気が溜まっている
  3. 埃が舞っている気がする
  4. 空気がモヤモヤ、酸素が薄い気がする
  5. 部屋の壁紙にしみ模様がある
  6. 窓に結露が発生している

以上、一つでも当てはまった項目があるならば、ただしい換気ができていない可能性があります。

CO2濃度も換気の目安

CO2濃度は、1中に含まれている二酸化炭素の割合で表されます。
通常は空気中に0.03%です。濃度が高くなると人体に悪い影響が出るため、ビル管理法においてCO2濃度は1,000ppm以下に抑えることが定められています。

CO2濃度は二酸化炭素濃度測定器を用いてチェックします。特定建築物に該当するビルでは空気環境測定が実施されていますので、報告書を見ると確認できるはずです。それを見て、換気の必要性の目安にしましょう。

なぜ換気が重要か

私たちは空気で成り立っていることを認識できましたか?
私たちの健康のため、換気はとても重要なのです。

現代の建物は密閉性が高い

現代の建物は密閉性が高く、エアコンの普及により窓を開けなくなった背景から室内の空気が大変汚れやすくなっています。十分な換気が行われないと、住まいや生活している人々にさまざまな悪い影響を及ぼします。快適で健康な生活をする上でも特に現代においては換気は非常に重要なことでしょう。

「なんとなく体調が悪い」ということに繋がる

普段から私たちが過ごしている場所の換気が適切にされていないと、不健康になってしまいます。

解説したように私たちの身体は空気でできていることから新鮮な空気を取り込めていないと、はっきりした調子の悪さではないものの、「何となく気分がすぐれない」「ぼーっとしてしまう」ということになってしまうことがあります

心当たりがある方は換気を行い、新鮮な空気を取りこむことを意識することで解決するかもしれません。

ウイルス感染を防ぐ

新型コロナウイルスに限らず、ウイルス予防には換気が重要です。新型コロナウイルス感染の主な原因は空気感染です。ウイルスが室内の空気に滞留することから感染の確率をあげてしまいます。換気をすることで、ウイルスが滞留する空気と新鮮な空気が入れ替わり、感染の確率を大きく減らすことができます

換気の効果

換気を行うと人もオフィスも健やかになり、様々な効果とメリットが生まれます。

除湿と脱臭

換気をすると除湿、脱臭の効果があります。この効果はイメージしやすいのではないでしょうか。

換気を行うことでカビの発生を防ぐことができます。換気ができていない空気は汚れている上に、嫌な匂いが含まれていることが多いです。この嫌な匂いは気づいていなくても体にストレスを与えています。換気を行うことで嫌な匂いがなくなり、身体のストレスを減らすことができます。

作業効率の低下を防ぐ

私たちが思っている以上に、空気環境と集中力は密接につながっています

換気をせず、汚れた空気の中で作業をしていると、脳の働きが低下してしまい、作業効率が下がってしまいます。新鮮な空気を取り込むことで、気分のリフレッシュや脳の働きが活性化されます。

また、新築のオフィスにしたものの、従業員の中にはなんだか体調がすぐれず作業効率が悪い、という方が出てくるかもしれません。これはシックハウス症候群といい、特に新しいオフィスなどでは新しい建材や日用品に含まれている化学物質によって体調を崩してしまう方もいます。予防するためにも室内の空気を入れ替えましょう。

オフィスの劣化を遅くする

特にオーナーの方はオフィスの劣化については考える機会が多いのではないでしょうか?

解説したように現代の建築物は密閉性が高い分、湿気が溜まりやすい構造となっています。換気をせずに、湿気がある状態を続けてしまうと、カビが発生してしまい、そのカビが壁や床を痛めてしまいます。使用し続けていけば劣化は始まるものですが、湿気が高い部屋の壁の補修は修理費用が高くついてしまいます。
オーナー自身も打撃となってしまいますので、できる限り劣化は避けたいものです。その対策として換気が有効となるのです。

正しい換気の方法

正しい換気方法はご存じでしょうか?

先ほどの換気チェックリストで当てはまるものが一つでもあった場合、換気方法を見直す必要があります。

換気をちゃんと行なっているつもりでも、正しく行えていない可能性があります。特にありがちなのが窓を1箇所開けるだけの状態です。1箇所窓を開けるのみだと、窓周辺しか換気されず、汚い空気が滞留している中央の部分は空気が流れません。汚い空気を入れ替えることができないままとなってしまいます。オフィスの席によっては、ずっと汚い空気のまま過ごしている人がいた、なんてことも起こり得ます。

換気を行うときは空気の通り道を作ることが大事です。具体的には対角線上に窓を開けると空気の流れがスムーズになり、滞留している空気と新鮮な空気を入れ替えやすくなります。夏場の車で窓を対角線に開けて走行すると、熱気を早く逃すことができるのを感じることができます。実感しやすいのでお試しください。

換気扇をつけることで空気の流れを作るのも有効な手段です。このときは換気扇だけでなく窓を開けることを忘れずに。

業務用エアコンを用いながら換気する方法

業務用エアコン自体では換気はできない

私たちが生活していく上で換気が重要であることはなんとなくわかったのではないでしょうか?

換気が難しい環境で過ごすことになる場合もあるでしょう。そこで、業務用エアコンで換気ができているのではないか?と思う人もいるのではないでしょうか。
ですが一般的には、業務用エアコンでは換気ができません。後ほど紹介する換気機能がある業務用エアコンもありますが、一般的に流通している業務用エアコンは構造上、新鮮な空気を入れ替えることはできません。

「空調」という言葉を聞くことがあると思いますが、「換気」は空気を入れ替えることを指し、「空調」は空気を適切な温度に調節することを指します。つまり空調とは、「部屋の中の空気を吸い込んで、その空気を温かくしたり、冷たくしたりして、部屋の中に戻す」と言えるでしょう。このように換気と空調は明確な違いがある、と言えます。

換気をしながらエアコンは非効率

快適な室内温度にした部屋でも、換気を行うと室温が変化してしまいます。夏場では暖かい空気が流れ、冬場では冷たい空気が流れます。新鮮な空気が入るのは実感できますが、特に冬場は窓を開けて空気の入れ替えを躊躇することは多いのではないでしょうか。
また、再び快適な室内温度に調整するために業務用エアコンに負担もかかる上に電気代もかかってしまいます。これを一度ならず、1時間に一回となると、なかなか非効率に感じてしまい、換気をするのを面倒に感じてしまうでしょう。

全熱交換器と組み合わせることで業務用エアコンを利用しながら換気ができる

業務用エアコン単体では換気はできませんが、全熱交換器と組み合わせることで換気が行えるようになります。

全熱交換器とは換気扇に室内の空気に近い温度に調節する機能が加わったものです。同じ換気でも換気扇では室内の冷たい空気が排出され、暖かい空気が入ってきます。一方全熱交換機では比較的室温に近い外気が入ってきます。この全熱交換器の仕組みを利用して比較的室温に近くした空気をエアコンに送り込み、さらにエアコンで最適な温度に調節した空気を送り込みます。

これであれば新鮮な空気を常に維持しつつ、なおかつ快適な環境を作り出すことができます。以上のことから快適な環境を作る上に換気を行うことができる全熱交換器を組み合わせた業務用エアコンはおすすめです

換気ができる業務用エアコンの例

業務用エアコンでトップシェアを誇るダイキン工業。そのダイキン工業は換気もできる業務用エアコンを販売しています。

業務用換気機器「ベンティエール」と業務用エアコンを組み合わせたものとなります。全熱交換器のベンティエールで給気と排気の両方を機械的に行い、この調整された空気を、エアコンに送ることで快適な温度に調整し、新鮮な空気を隅々まで送りながら冷房・暖房が可能となります。

まとめ

今回の記事では換気の重要性と、業務用エアコンを利用しながら換気をする方法について解説しました。

高層ビルなど、窓を2箇所以上開けての換気が難しい場合もあるかと思います。

どうすればよいか、専門知識を持つ人に相談したい方は下記リンク先からぜひコニックスまでお問い合わせください。

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